町工場生き残りへ、残された道。

本年私は、3月のエネテックジャパンに出展以降、世界中のどのメーカーも、
機械加工で量産を行ってきた、ある消耗部品のプレス加工化に取組んできた。
そして、それに成功した。

取組み当初は、全くうまく行かず、断念も考えた。
しかし、日本の物づくりは根気と努力!発想と極め!

色々な組み合わせを考え、無理だと思いつつもトライを行った。
そして、形が出来た時には、信じられない達成感に鳥肌が立った。

まだまだ課題もあるが、課題を潰す自信はある。
量産立ち上げ終了まで、とにかく頑張る。

日本の町工場はここの所ずーっと瀕死状態!
生き残りへ光が見えて来ない。

しかし、世界一の技術力は確固たるもので揺るぎはない!
「・不可能と諦められてきた機械加工部品のプレス加工化!」

もう一度、ここを考えてみたらどうだろうか?
ここを考えて実現するしか、生き残りへの道はない!

まだまだ、沢山あるはずだ。

自動車産業など、トータルコストを考え国際競争力を得る為に、
海外生産!
それに追随せざるを得ない中小企業の負担!

コストダウンへの依存が、海外生産に偏って良いとは思えない。
日本の技術力で、国内生産でもコストダウン出来る可能性を秘めた
要素は、まだまだたくさん存在すると思う。

10分の1の人件費でコストダウンするところを、機械加工費の10分の1のプレス加工化で
コストダウンする方法も、デリバリー等を考えてみても、とても有効だと思う。

おそらく、幾度もプレス加工化を考え、トライした結果、やはり無理だという結果が出て、
機械加工で量産が行われてきた部品ばかりだと思うが、本当に突き詰めて
無理だという結果を捻出したのだろうか?

私がもうひとつ取り組んできた、燃料電池の部品もまたそうだが、
エッチング加工で試作した形状を、そのままプレス加工で量産する。
不可能だと言ってしまえば終わりだが、出来なかった場合のリスクは命懸け!

日本の町工場の優秀な技術者の一人一人が、全てに美しい日本を未来に残す為、
自分達が磨いてきた腕と経験の全てを、未来の全ての日本人の子孫達の為に振るって欲しい!

しいては、それが日本の町工場の生き残りへ、残された唯一の道なのだから!

私も余生を、全てそこに注ぐ決意だ!