観葉植物鉢植え台を作ってみた。

ずーっと前に家内から頼まれていた鉢植えを置く台を作ってみた。

重さが約25キロ~30キロほどの鉢植えを置くとのことで、

地震等で倒れないように、頑丈な物を考え製作した。

家内からの注文は、鉢を置く天板のサイズが300㎜X300㎜、高さが800㎜。

ずいぶん高い所に、重量がある鉢を置くんだなぁー!そう思った。

 

鉢の底が円形なので、天板も丸型が良いと思い、ステンレス(SUS304)、

厚さ2.0㎜、直径300㎜とした。

躯体となる部分は、無垢のアルミニュウム、断面サイズ10㎜X70㎜

を選択した。

 

重量や地震による揺れに耐える為には、脚となる部分が「ハ」の字になるよう、

角度をつけることを選び、各部材の必要な部位に5度のテーパー加工を施した。

まずは天板を受け脚をつなぐ十字状の板を、TIG溶接し、天板を止める為の

タップ加工を行った。次に天板を製作し十字状の板からタップ穴を移し、

穴を開け、皿キャップを使うためのテーパー形状に加工した。

 

次に、脚下部から50㎜のところと脚中間部に設置して脚を固定し、

補強するためのこれもまた十字状の板を溶接構造で接合して用意した。

これで部材はすべてそろったので、組み立て作業に移った。

まずは天板を受ける十字状の板と脚4本を溶接して仮止めした。

そして、脚下部から50㎜のところに、一番大きな十字状の板を仮止めした。

最後に、脚中央部に残りの十字状の板を仮止めして全体の形を確認した。

あとは、順序を決めて極力無理な力が生じないように、本付け溶接を行った。

天板をM6の皿キャップ4本で止め、全体をアルコールで汚れを落とし、

脚底に傷防止フエルト布を10㎜X70㎜に切って、両面テープで固定し完成だ。

 

家内に設置場所を聞き、鉢を乗せてみた。鉢をゆすってもびくともしない。

家内からも「良い台をありがとう!」って喜んでもらった。

前回、自転車の車庫を作ったときに、いろいろと調べながら、

試行錯誤してアルミニュウムの溶接を行ったことで、今回は意外と

スムーズに作業が出来た。

 

やはり、平継ぎ部にクラックが入らないよう溶接出来たことで、

自分の成長を感じられた。溶接棒が溶けるだけで母材が溶けない。

こんな事象が起きやすいが、先に母材に溶融プールを作り、そこに

スムーズに溶接棒を入れることで、全体が溶け込みしっかりと溶接

されることを再確認した。

 

今後も色々と、更に挑戦して行きたい!




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