プレス金型一筋の人生で何をもがいているのか?

40年近く、プレス金型一筋に生きてきた私が、たわいもない、汎用の
電動回転テーブルの製造販売に着手してまで、何をもがいているのか?
 
昨年は、一企業の再生のため、世界初のプレス加工による量産化を目標とし、
試作・金型製作に、我が命を削りながら取り組んだ結果、心の病にまで
犯される結果となったが、なんとかその目標を達成し、現在、国内で量産が
行われ、その一企業は、再生から健全な姿への階段を、急ぎ足で上り始めた。
 
私はこのプロジェクトを終えた時、一社を再生させるために費やす
我が身へのダメージの大きさを思い知らされた。
 
その一企業が、10年程前から構想を練り、日本中の金型メーカーを探しまわり、
やっと手を上げた優秀な上場企業との間で、複数年かけて取り組んだが、結局
試作品すら作れすにギブアップされた案件であった。
 
この案件は、我が国だけでなく、世界にも製造メーカーが数社ある商品で、
すべてのメーカーが機械加工で製造している案件だったため、経費削減が
可能な国外に製造拠点を設け、資本に任せ高額な機械を複数台導入し、
結果として国際的なシェアーを独占に近いブランドにまで押し上げたのである。
 
これに対し、資本投入の力とタイミングを逃した日本の一企業は、昔ながらの
機械加工で対峙していたので、価格破壊の解決策なしに業績を落としてしまった。
 
ギブアップされる前には、このプロジェクトさえ成功すれば、価格競争に
打ち勝てるという希望を抱いていたのだが、それが叶わず、構想から数えれば、
10年以上にわたるプロジェクト自体を、一企業として諦める方向に舵取りを
迫られた開発チームであったが、どうしても、費やした時間や費用、チーム全体
のそれまでの苦悩や努力を考えると、諦めきれず、首を縦に振ってくれる
金型業者を探し続けていた。
 
そんな時、チームの一人が弊社を探し出し、弊社が出展していたFC EXPO の
展示会で、正直にそれまでの経緯を吐露されたのである。
 
弊社でも、それだけ優秀な上場企業が複数年かけて研究開発した案件が、
うまくいくなんて考えられなかったし、その実物を見て物理的に無理だと思った。
 
しかし、ブースを訪れた開発チームのメンバーの熱意に圧され、試作だけを
行うこととした。試行錯誤した開発はあっという間に過ぎ、3ヶ月たったある日、
物理的に無理だと判断したところが、無理ではなくなり、成功の第一歩に辿り
ついた。
 
とにかく苦しみ、苦しみ、苦しみぬいて、順送量産型を完成させた。
 
こんなに苦しみもがいたのに、まだたった一社しか、再生に導けていない!
 
資源のない我が国の製造業は、世界一である。いや、世界一でなければならない。
誰が考えてもわかるとおり、資源を輸入しているのだから、それを利用して
製造したものを、世界に売らなければ収支が成り立たない。
 
しかし、もうこれといって、日本ブランドだから売れるという物自体が、
無くなってきている。
「全てに於いて日本でしか作れないから、高くても売れるんだ!」
今後、上記のような商品が出来なければ、日本は間違いなく破綻する!」
 
私の世界をひっくり返すような、商品の構想は設計まで完成している。
だから、製造する資金を是が非でも獲得したい。
 
そのために、プレス金型製造という本業の合間に、たわいもない
電動回転テーブルを製造販売し、資金を集めたいと、もがいているのだ!
 
その他、プレス化したいけど、無理だからと諦めている案件があったら、
可能性はゼロではないので、私にも無理かもしれないが、ダメモトで
連絡して頂きたい。
 
我が国でしか作れない、世界中の人が助かる商品の供給を継続的に行って
いけば、我が国民全ての子孫の平和、そして世界平和に繋がると確信している。

弊社にご興味のある方は「 tokuda.ard@gmail.com 」にメールを送信下さい。