“根っこ”に肥やしを与え 水を撒くからこそ 実りが訪れる。

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田や畑の作物・花壇や庭の植物・森の木々達、その全てが“根っこ”に肥やしを与え 水を撒くからこそ 生命を維持し、実りをもたらす。


我々、日本中の製造業の町工場は、言わば、その“根っこ”だ。大企業と言う幹を太らせ、財団と言う葉を育て、国益と言う実りをもたらす。


先日、○D○Oと言う財団の公募説明会に、初めて行って来た。受付の際、説明会出席者の名簿がオープンになっていたので、


見てしまったが、公募事案に関連のある大手上場企業と、大学の研究機関、おおよそ20名~30名 程度で、


我々の他には中小・零細・町工場からの出席者の姿はなかった。


私が説明会会場に入場した時、中では、財団側と、大手上場企業の参加者達が、笑いながら雑談しており、


いつものメンバーであることがうかがい知れた。その瞬間、 「場違いな所へ来てしまった。」 私はそう思った。


案の定、大人の説明会は、配られた資料を担当者が、ところどころ、つっかえつっかえ読んだだけで、


皆が既に熟知してる内容だという事もうかがえた。只、質疑応答の際、自分の所属と名前を述べてからの質問だったが、


質疑に立たれた方が、3月の展示会前に、メールでやり取りした大手企業の方だという事が分かった。


その方は、数年前から○D○Oと共に、研究開発をされてきた事を、インターネット上に発表してる人で、


その分野では第一人者として公表されている。私はこんなチャンスは二度とないと思い、その方のところに行き、


その方が椅子に座っていたので、私は立ったままでは失礼と思い、ひざまずいて名刺を差し出し、名刺交換を望んだが、


その方は名刺を下さらなかった。その際、「研究所の方に来てくれれば、いつでもちゃんと対応させてもらうから!」っと、


おっしゃって下さったので、帰宅してからメールを送ったが、返信はなかった。


国民の血と汗の結晶から抽出した、補助金等という水や栄養は、葉と幹にはいつも注がれるが、 「 “根っこ”までは伝っても来ない。」っという事がよく分かった瞬間であった。


又、申請書を見ても、相当な資料作成経験と添削能力、相当な作業時間が必要な物になっており、公募発表から公募締め切りまで1ヶ月もないので、それ専門の部署で、


それ専門の社員が、公募前年から準備していなくては、到底間に合わない所から見ても、それだけの人員的余裕と、助成金と言えど後払いなので、


一度は自力で経費を用意しなくてはならず、多くの助成金を申請するには、多くの資金力がなくてはならないという、これもまた、大企業や公的機関向けの助成金の公募に、


出来上がってしまっている。 まあ、お役人が助成金自体のシステムを作っているのだから、いつの世も、どう転んだとしても、自分達の所へ“おあし”が回って来るように、


その財団で食って行けるように出来てるって事だと言う事で、何度も繰り返しになってしまうが、我々“根っこ”まで、何も伝っても来ない以上、国や公的機関は、


何も当てには出来ない。やはり、我々“根っこ”は、 “根っこ”同志協力し合って、自力で真似のしにくい新技術を確立し、その技術は絶対に売らず


製品だけを国内・外に製造販売して行く事で、活路を見出す事しかない「虫けらにも虫けらなりの意地がある。」


今こそ意地と実力を見せつけようではないか!!