利益追求に走ったツケ!!

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今、一番経済紙面をにぎわせてるのが、リコールの記事!

いつしか日本の車作りは、”品質的に良い車作り”という目標目的路線から、”儲かる車作り”へとわき道にそれてしまった。

一体、何故に世界一にならなくては、成らなかったのだろうか?

やはり、”身の丈にあった経営”をトップが見失ってしまったからなのだろう。
国の面積や人口だけを考えても、日本国は全くと言って良いほど、エネルギー資源のない小さな国だ。それゆえに、諸外国からそれらを買う為に、外資を手に入れなければならなかったのも分かる。しかし、これほど急激に、歴史を追い越す程のスピードで、米国や欧州の国々の車作りの歴史を追い越す必要があったのか?

私はとても疑問に思う。特にここ15年程だろうか?
むやみに個性のない車種を増やし続け、車を欲しがるステータスのような魅力が半減し、どれを選ぶかにも目的意識が乏しくなり、今や、自転車代わりの雨が凌げて、疲れない足と化している。
作り手側も、数十車種に及び、部品を共通化するようになったせいで、国内の中小・零細企業は仕事を失い、廃業は秒読み状態!
もともと、国内のGNP・GDPを上げる目的で、国を挙げて取り組んできた車作りのはず。
何故に政府は、国内を空洞化してまで、海外生産を容認してきたのだろうか?
国政も又、”儲かる車作り”を応援したと言う事だ!

本線を度外視して、わき道の甘い罠にまんまとはまり、今、底なし沼の渕にいる事に、未だに気付いていない。
本線にもどる道はただひとつ。
今こそ、国民目線の政治、中小・零細企業を潤わせるという道だ。

車種を減らし、個性ある自然に優しい車を作り、各々の車専用の部品を作る事で、空洞化した国内を埋め、リコールに至った際に、最小限に食い止める事で、信用失墜の傷を深くしないようにする事だ。

今更、湯水のように化石燃料を消費させ、エコに反する車作りは邪道である。HV、PHV、EVは、CO2排出を考えた時、とても中途半端である。
世界に先駆けいち早く、個性ある目的意識で選べる、優秀な燃料電池車を国内で量産し、世界に拡販しなければならない。

今、何より急務とすべきなのは、優秀な燃料電池の実用化だ。

これほどに失墜した日本車の信用は、現行の車では取り戻せない。

あくまで私見だが、国政も、JALに莫大な税金をつぎ込む事に気を取られてばかりいると、一番に、その税金を生み出して来た製造業は、
この国から消え去る事になるだろう。
本物の、生きた先見の目を持つ、極太の政治家に出て来てもらいたい。今の政治屋には何も期待できないから!
私のような凡人は、そう願うしかない。