日本の大企業トップに御願いします。その1

        嘆願書 その1
前略 
国レベルの無益な輸出入と、一部富豪達のマネーゲームのツケが、今日の100年に一度と呼ばれるような、世界的大不況状態をもたらしている昨今です。

それなのに、まだ海外生産を主体に考えているのは何故ですか?

アメリカの3大自動車メーカーは、国家的マンモス企業に変わりつつあります。
となれば、愛国心豊かなアメリカ国民は、自国の車を買い、他国の車は売れなくなるでしょう。欧州も同じ事が言え、ともすれば、日本の製品は、車に限らず電化製品まで、
関税のさらなる大幅な引き上げに遭い、日本にとって先進国のマーケットは、
ここ数年衰退していく方向だと思います。
後進国に新たなマーケットを求めても、絶対需要量は激減してしまうでしょう。

日本国内はGDP、GNPの落ち込みが止まらず、国民の暮らしは困窮し、物を購入するどころか、食べてもいけなくなるでしょう。

製造業大手各社は、「国内でも売れず、海外でも売れず。」っという状況の中で、まさかの坂を転がり落ちてしまいます。

まずは自国国民の利益を守ることが第一です。日本国民が豊かであれば、国内の需要に
製造業のバランスを合わせ、急激な企業拡大は望めないまでも、十分に現状維持は可能だと思います。

製造業ばかりでなく、農業、漁業、林業なども、日本国民が豊かになれば、国レベルで
地産地消が可能となります。

国民の大半が現状に感謝する気持ちを忘れ、一部の企業トップが、これでもかと贅沢を目指し、自社の利益追求ばかりに走ったツケが、今の足元ガタガタの状態に陥らせたのです。

これからは、全ての業種で出来うる限り、国内生産を目指し、子供の出生率を上げ、男の稼ぎだけでも、国産の食材を消費し暮らしていけるくらいの収入が得られるよう、本物の豊かさを手に入れなければ、日本の製造業ばかりでなく、すべての業種が破産してしまい、しいては、日本国が破産に追い込まれてしまうでしょう!

確かに化石燃料のない日本は、輸出入でそれらをバランスよく手に入れる必要があります。
しかし、化石燃料ばかりでなく、あらゆる食料品、ましては、国内に余ってる物まで、
輸入しています。これは、工業製品等の莫大な輸出とのバランスを取る為に、輸入せざるを得ないのですが、国内に工業製品の十分な需要があれば、そういった矛盾した輸出入をしなくてもすむと思います。バランスが崩れた貿易黒字が、世界平和を脅かす事は分かっています。だからと言って、地産地消の崩壊は日本国の崩壊を意味すると思います。

例えばひとつの家庭を考えた場合、いくら物がそろっていても、お金のある余裕があれば、新製品に目が行くし、また、買い換える気持ちにもなります。

しかし、海外生産を主力にし、日本国民の生活が脅かされれば、国内では何も売れない国になってしまい、やがて、企業は立ち行かなくなってしまいます。

まずは自国民を豊かにし、豊かになった心で、諸外国とのより良い関係を築かなくてはいけない。それが順序だとおもいます。
これだけ小さな国土の日本が、世界でも屈指の経済国になったと言われていますが、欲張りすぎて、頭でっかちになっただけです。そのでっかくなった頭を、栄養失調気味の身体が、支えられなくなってしまいました。

とにかく生産を日本国内に戻し、物作り日本のレッテルを更に強固にし、世界一の優秀な物作りを継続することが、国民性を豊かにし、関税を引き上げられても、競争出来るようになると思います。



続く・・・・・!