日本の大企業トップに御願いします。その2

        嘆願書 その2

量産性を追い求め過ぎて、価値を下げてしまった結果、薄利多売しなければならない状況を生み出してしまいました。薄利多売した結果、物が過剰に行き渡ってしまい、それ以上売れないという事態を招いてしまいました。

もう一過性の売り上げに喜びを抱く事はやめて、安心して継続できる方向で、安定を掴もうではありませんか!
安心して地産地消出来る国を目指しましょう!
そして、地産地消できるような豊かさを手に入れましょう!

利益率の追求だけで、中身のないものを作るのはやめましょう!

日本国の製造業が全滅する前に、生産を日本に取り戻しましょう!

マーケットを世界に求め過ぎたり、利益率向上の為に海外生産を中心にしたりして行くと、日本の大企業(特に製造業)は皆、“倒産”します。その結果、日本国が“倒産”します。

今なら、まだ町工場があるうちは間に合うでしょう。
今のうちに、国内生産に戻し、日本国民を豊かにし、日本国内で作ったすべての物を、
地産地消し、やせ細った身体に力をつけ、頭でっかちになった部分をコンパクトにし、
バランスの取れた日本国作りに全力を注ぎましょう!!

無意味に膨れ上がった国家予算を、価値ある有意義なサイズに絞り込んで、国際的にもバランスの取れた国作りを目指しましょう!

何も、こんな小さな国なのに、世界一の経済大国を目指す必要はありません!
150ヶ国近い地球上で、わずか数十ヶ国が目の色を変えて経済大国を目指したツケが、
地球環境を破壊し、虫も住めない環境に悪変させています。

自然を壊して壊しまくって、今頃になって、エコエコと騒いでいるのは矛盾です。

あと100年後の地球の安全を考えるなら、直ちに自然破壊となる作業を、全てやめるべきです。
作った車が走る時に出すCO2をいくら削減しても、生産規模を拡大し、作る時に出しているCO2量が増えれば、何の意味もありません。他の家電も同じ、家庭でのCO2排出量は、電力会社発電時の排出量となりますが、生産してる時に莫大な量のCO2を排出していては意味がありません。

日本の製造業大手は、地球破壊のリスクの高い部分を、他国に依存し、それまで綺麗だった国々の環境までも破壊して、平気な顔をしています。
何故、そこまで汚く儲けようとするのでしょうか?
環境対策をうまく出来ない環境の他国国民までも、環境破壊の犠牲者にしています。

今現在の繁栄ばかりを考えるおろかな考え方は、やがて、自分の身を滅ぼします。

日本人一人は、地球上の人間のうちの一人である事を忘れてはなりません。

今の日本の殺伐とした人間性を作り上げたのは、うわべの豊かさを追い求め過ぎた結果だと思います。
何でも、誰でも、そこそこ手に入れることが出来るのは、向上心を潰します。
やはり、欲しいけど中々手に入らないから、手に入れようと努力するのです。
でも、それは、贅沢品であり、普段の暮らしには影響ないものなのです。
心豊かに、ご近所どおし、皆助け合って仲良く暮らしつつ、いつかはその贅沢品を
皆で手に入れられるように、それを目標にして頑張る。

今は、昔みたいに近所で物の貸し借りなどは到底行われません。
それは、実力のないプライドばかりをひけらかしている結果です。
「金がないと思われたくない。困ってると思われたくない。こんな物も買えないのかと思われたくない。」
全て、力も実力もないのに、上辺だけの不必要な自尊心がそうさせています。
「困ってる事実は困ってる。金がない事実は金がない。」そう言っちゃって、助けを求めた方が楽なのに・・・・!
学歴社会が作り出したプライドが邪魔をして、自分を苦しめています。
そして、どうにもならなくなって、犯罪に手を染めてしまいます。

今の子供達は可愛そうです。選択肢のない環境に詰め込まれています。
子供たちの全てが、進学したくて進学している訳ではありません。
「みんなが行くから。親に行けと言われたから。社会のシステムのスタートラインが大卒だから。行かなきゃいけないと、只、漠然と思ったから。」
結局、小学校や中学校世代で、なりたい、やりたいと思っても、その為には必ず、学歴の壁が立ちはだかっています。でも、適正と感性は持って生まれたもので、学んで掴める物ではありません。なりたい、やりたい職業についてからでも、その職業だけに必要な物は、いくらでも学べると思います。その人間の適正と感性がマッチさえすれば、容易なことだと思うからです。

なりたいもの、作りたいもの、その全てを生かしきる社会があれば、本当に価値在る物ならば、少々割高な物でも需要は生まれます。
とにかく、情に厚い本来の日本の国民性を取り戻すためにも、国内生産を取り戻し、薄利多売ではなく、本当に価値ある良い物を、頑張って手に入れようとする日本に、もう一度、
戻そうではありませんか。決してそれは、後退ではないと確信します。

続く・・・・・・!