会わせ屋!

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今、経済の軍法会議とも言える米国議会の公聴会に、T社の社長が引きずり出されようとしている。
これは、米国が国を挙げて行おうとする、日本の自動車産業に対する牽制だ。
私は思う。何ゆえ、正々堂々と、米国国民が選ぶ自動車を作って、日本の自動車メーカーとの真っ向勝負に挑まないのかと? 
これでは、米国の自動車作りが、日本には敵わないと、国家で認めたと言う事になってしまう。
本来こう言った問題は、政治的に難なく解決する問題の筈。
どうしてここまで執拗に、日本の自動車メーカー叩きを敢行しようとするのか?
そして、それに対して日本政府は、何故、積極的・政治的に沈静化を図らないのだろうか?
国会の予算委員会では、相も変わらず、国民生活とは程遠い議論に終始してるし、国会として考えている事が理解出来ず、全くもって情けない。
それに、米国もまた、日本の自動車メーカー叩きが、自国の経済・雇用問題に、どれ程の影響を与えるのか、もっと冷静に考えるべきだ。昔から己を見失う所は相変わらずだが!
まして、責任追及を何処にもって行くのかは、何とも言えないところではあるが、米国メーカーで作った部品が、多くの問題になっている訳だから!
少なくとも、これまで互いに切磋琢磨してきた、素晴らしい技術の進化を、潰し合うような、戦いがあってはならないと思う。やはり、前向きに進歩の完成へ向かうべきだ!

さて私は、プレス金型人生34年余りの技術屋ではあるが、これからは、もちろん、第二、第三の日本国ならではの、
突出した価値の高い技術開発を行う傍ら、その技術を生かした技術営業と、会わせ屋も頑張りたいと思ってる。
町工場の素晴らしい技術を探してる大手上場企業は、少なくない。
その逆に、素晴らしい技術を持ってはいるが、大手企業と知り合う術がない町工場が、ほとんどだ。その理由は実にくだらない。
何故なら、一次下請け、二次下請けが、江戸時代の地回りのように、ハバを利かせているからだ。
これは、大企業にとっても、質の良い物作り自体に、大変に良くない。
大企業は、一次、二次下請けに対し、コストダウンの要求はしているが、飯が食えない程の、過酷な要求は出してない。その証拠に、一次、二次下請けは生き残ってる。
でも、実際に部品を作っているのは、四次、五次下請けの町工場だ。その町工場は、どうにかこうにか手を抜かないと、飯も食えない程、一次・二次下請けに抜かれている。
飯を食う為に、手を抜かざるを得ないのだから、初期部品はともかくとして、流れてしまえば、検査項目のみ、公差ギリギリ通過させれば、絞ったような抜きバリが出ていても、お構いなし。
まあ良い物が出来る筈がない。町工場にとっては、それが一杯一杯なのだ。
大企業と直に取引出来れば、大企業から見れば、更なるコストダウンにもなるし、組立に関しても、町工場が連携すれば、一次・二次下請け並みの仕事は容易に出来る。
町工場から見ても、管理費を抜かれない単価が取れるし、物づくりに対する志を維持できるので、質の良いレベルの物を、供給し続けられる。より良い相乗効果だ!

私は、自分の長い間の交際と経験で、大企業の要求に応え得る町工場を、適材適所に選び出し、引き合わせる事が出来る。いわゆる、会わせ屋だ。
一次、二次下請けを使って、中国やインド等の国で質の低い物を作るより、国内の町工場で、直接質の高い物を作った方が、結果的には、コストダウンが出来ると思うし、物づくりの魂が入ると思う。
やはり神は大企業に対し、考え直す時間とタイミングを提案したんだなぁー!