新年の年始回りを終えて!(寒い日本その1)

今後、おそらくは、日本のプレス業界、金型業界は、自社儲け主義一部上場企業の、強引なコストダウンについて行けず、 倒産、廃業、自己破産に追い込まれるでしょう。
2007年10月頃から始まった下降直線の傾斜は、未だに下り勾配の途中だと思います。

T社の一次下請けに対する30%コストダウンの要請は、明らかな下請け切りです。「付いて来れなきゃ良いよ!」
政府トップと同じで、T社のトップも、貧乏人の心の痛みは分かりません。

一次下請けもまた、自社の生き残りを計算して、更なるコストダウンの矛先を、
二次下請けにまわし、最終的に路頭に迷うのは孫受けの町工場です。

男気も親心も失われた世の中!・・・・もはや、町工場の生き残り策は皆無です!
政府のマニュフェストは花火の打ち上げと同じで、パット咲いてパット散ってしまいました。 しりすぼまりの情けない政策に、正直、がっかりです。

町工場などが一番に期待していた、K大臣政策の借入金返済の元金と金利両方の返済猶予は、まったくの猫だましと言っても良い実態です。

私の知ってる町工場の多くが、従業員の解雇に踏み切り、自己破産の執行をいつにするか、 下を向いて考えている状況です。

日本をこれまで豊かにして下さった、多くの先輩職人方の苦労が、これもまた、バブルとなり消えようとしています。
本当に申し訳ないし、悔しいです。

しかしながら、私は、この実情を打破する為に、今年3月3日から5日に東京ビックサイトで開催される、新エネルギー業界向けの、試作、加工、技術フェアに 「TOKUDA-ARD」単独で、技術出展します。

燃料電池セパレータの製作技術及び、あらゆるステンレス製品のリストライク(スプリングバック抑制)等の特殊技術を出展します。
2015年にT社は、燃料電池車の一般販売を始めると明言しています。
私の見解では、HVやEVは、CO2排出面から見ても、短命だと推測しており、近い将来、燃料電池が究極のエネルギーに変わると思います。

発電所やガソリンスタンドがこの世から消える日が、まさに近づいているのです。訳もなくその地域の方達だけが味わっている、原子力発電所放射線漏れに怯える毎日もなくなります。

燃料電池市場は、2010年214億円、2015年1439億円、
2020年1兆2069億円と急成長が予測されています。

今の日本の製造業はまさにタイタニック、沈没間際です。
そして、燃料電池産業は、唯一の救命ボート! 
乗り遅れたり、乗る事に躊躇したりすると明日はありません。
私が出展する今回の展示会は、国際レベル最大の展示会で、太陽電池二次電池(バッテリー)、水素・燃料電池の広い分野に亘っており、その広い分野の要請を受け、急遽、新設された試作・加工技術フェアです。
そして、各専門分野の方が、国内外から、3日間で10万人以上来場すると見込まれており、出展社の数だけでも約2000社近くに上り、燃料電池を製作する業界(スタックメーカー)だけでも、約500社出展します。

その各スタックメーカーが複数の種類の燃料電池を開発しており、その全てに多種多様のセパレータが必要です。

燃料電池の性能と、コストダウンの鍵を握るのがセパレータと言っても、過言ではありません。

燃料電池開発当初よりこれまでは、カーボンを射出成形して作ったセパレータが主流でしたが、これはコストが高く、近年、金属大手のS○属が、国民の血と汗の結晶である貴重な税金を、湯水のように使える産○○術○合○発○構(N○D○)と2005年頃から、ステンレス(SUS316)の耐食性と導電性等を向上させた材料開発と、プレス加工技術の開発に着手し、2010年その量産体制を整えたと言っており、問題点も解決済みと言っています。

しかし、当方は、このセパレータの製作技術に目をつけ、ある技術者の知恵と技術力で、全く違った考えでセパレータの試作に成功しました。
S○属とN○D○の5年間が何だったのか?っと言わしめる技術です。

その証拠に、同じくセパレータ専門の材料開発に取り組んでいる、東証一部上場企業、H○○○属の材料部門トップと、販売部門トップが、2009年、年末の12月25日に私の事務所(自宅)を訪れました。
更には、D○○○鋼のセパレータ専用材開発グループトップが、私にアプローチをしてきました。

私のような一匹狼の個人事業主宅を、一部上場企業が尋ねて来るなんて、あり得ない事です。それと同時に、当方の技術が大企業に認められたことを、大変嬉しく思っております。 

とは言っても、「その技術の要は、私ではありません。」
 
”悪しからず御間違えなく!”


(寒い日本その2)へ続く!