皆様おはようございます。

 はじめに、台風19号の被災者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。

一日も早い復興を願い、今の自分に出来ることは、仕事しかないので、

出来る限り頑張って、少しでも多く稼ぎ、次回の納税額を増やす努力をします。

 国や自治体は、そこに住んでいるというだけで、税金を徴収しているのですから、

普段納税して下さっている被災者の方々の支援に、躊躇なく税金を投入願いたいです。

 

 さて、丸2年以上を費やし行ってきた研究開発が、間もなく完成を迎えようとして

います。微細な「レンズ鏡筒」の順送プレス金型による量産工法です。

このレンズ鏡筒は、外径φ0.47㎜、内径φ0.39㎜、全長3.2㎜(MAX)、板厚0.04㎜で、

完成品には、絞った先端部に、φ0.35㎜の穴が開けられます。

 材質はステンレス材、SUS304、及び、SUS316Lです。耐食性を必要とするので、

その度合いにより、上記2材質の使い分けが必要です。

 今回、そのどちらの材質でも、順送プレス金型により、絞り加工を完成させること

が出来ました。

 

 このレンズ鏡筒は、内視鏡の照明部のガラスやカメラレンズを取り付ける先端部に

使用される部品で、この微細なサイズのレンズ鏡筒は、電気鋳造と言うメッキの膜

を重ねて作る構造でしか製造されておらず、高価で量産性が乏しい物でした。しかも、

メッキ膜を重ねて作る構造から、横方向からの耐力がなく、簡単に折れてしまい、

仕様に耐える製品作りに苦慮していました。しかし、この微細なサイズ世界初の

順送プレス金型による量産技術が開発されれば、丈夫で折れることのないレンズ鏡筒

が量産性良く安価に製造することが出来るようになります。

 

 「何故これ程まで微細なサイズにする必要があるか?」と言うと、昨今、「治療医学

から予防医学へ。」という考えが定着しつつあり、人間ドック(生活習慣病予防診断)

などが普及し、その際、初期症状の疾患に対し、開腹や開頭をせず、カテーテルや内

視鏡による手術で根治させる方向に移行されつつあり、内視鏡の管の太さを変える

ことなく、照明やカメラ先端部を細くすることで、ハサミやその他医療器具を挿入す

る穴の大きさを大きくすることが出来る為、治療の幅が広がります。

 何より、患者さんに対する、身体的、金銭的な負担の軽減に繋がることはもちろん

のこと、医療費を削減することで、健康保険税や、その他の税負担の軽減に繋げるこ

とが出来ます。

 

 そうは言っても、この微細サイズのステンレス材の順送プレス金型による、絞り加工

は、とても困難で、特殊な技術が必要となります。この困難なレベルが高すぎるので、

世界規模で見ても、この工法での量産は普及させられなかったのです。

お待たせ致しました。あと一歩で完成します。

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左が太さ0.3ミリのシャープペンシルの芯で、真ん中がレンズ鏡筒です。右側は絞る前の材料です。

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左が太さ0.3ミリのシャープペンシルの芯で、中央がレンズ鏡筒の先端部、右は絞る前の材料です。

 このレンズ鏡筒は、内視鏡ばかりでなく、カテーテルのガイドワイヤ先端部品にも流

用出来ます。石灰化した血管内のプラークを突っつく際、ガイドワイヤーにドリルを

通してプラークを粉砕することが可能となるので、それまでのように、只突っついて

砕いたプラークの大きな破片は、さらに奥の血管を詰まらせることが懸念されていま

したが、血管内で高速で回転するドリルで細かく粉砕されたプラークで、奥の血管

を詰まらせることはありません。

 

 この研究開発を完成させるため、そして人類の安心・安全のため、益々頑張ります。

 

弊社にご興味・ご質問などある方は「tokuda.ard1272@gmail.com」にメールを下さい。